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こんばんは！
フットワークの軽い、スポーツ大好き宇都宮の税理士 永井です。
事業用の車の購入に際して、”リースが良いのか？ローンが良いのか？”という相談を受けることが増えてきました。
一概に、どっちが絶対良い！と言えるものではありません。
今日は、主に税務・会計・資金繰りの点に絞って、いくつかポイントを挙げて比較していきたいと思います。
キャッシュアウトの総額で考えてみる
カーリースで期間満了後に車を買い取る場合とカーローンを全額返済するまでを比べると、
トータルの現金支出額としてはカーリースの方が高くなるケースが多いかと思います。
カーリースのメリットとしては、車の所有者はリース会社なので車検費・保険料・自動車税などの支出が発生しないという点にございます。
しかし、実質的にはこれらの金額分をリース会社に借りているのと同じです。
よって、この分についても分割手数料や利息が発生し、その分高くなるイメージとなります。
また、カーリースは残価設定のものが多いです。
しかし、残価部分にも利息はかかってきますので、残価設定なしローンと比べるとさらにトータルの金額は高くなるケースが多いです。
注意点としましては、カーリースの利率の方がカーローンの利率よりも小さいケースもあるので、上記とは異なる場合も考えられます。
個人的なイメージとしましては、カーリースで期間満了後に返却を想定しているとしても、
多くの場合はカーローンで購入してから、売却の方がトータルの現金支出額は少なくて済むと思われます。
経費にできるスピードはどうか？
カーローンの場合は、減価償却という手続きで車の購入金額は経費になっていきます。
カーリースの場合は、基本的には支払った金額がそのまま支払ったときの経費になります。
どちらも経費になることは変わりはありません。
しかし、法人の場合は基本的にはカーローンの方が経費にできるスピードは速くなります。
その理由は、法人の場合は一般的には定率法という計算方法で車を償却していくことになり、この方法では購入当初ほど経費を多く計上できるためです。
また、カーローンで購入するのが中古車の場合は、経費にできるスピードはさらに速まります。
個人事業主の場合、
カーリースで期間満了⇒返却よりも、カーローンで購入⇒売却の方が税制的にメリットがある可能性があります。
車の購入価格は期間を通して全額経費にできる一方で、売却利益は譲渡所得に該当することであまり課税されない可能性があるためです。
直近の資金繰りの観点
車は保有したいが、直近ではキャッシュが不足していて困っている。
そういった当初の資金繰り面では、カーリースの方が余裕が出てきます。
理由としましては、カーローンは頭金が必要なことが多いです。
しかし、カーリースは基本的に頭金不要のためです。
直近ではお金はないがどうしても…という場面では、カーリースは本当にありがたいシステムだと思います。
会計処理とまとめ
カーローンの場合は、車両運搬具という資産と、借入金・未払金という負債を決算書に載せる必要が出てきます。
カーリースの場合、多くのケースでは資産・負債として決算書に載せる必要はなく、支払ったときにリース料という費用で処理すればOKです。
かなりシンプルになるので、社有車を数多く所有する会社では、こういった観点からもリースが好まれたりするケースも多いです。
以上、トータルの現金支出、経費にできるスピードという観点では、カーローンに軍配が上がることがわかりました。
一方で、直近の資金繰り、会計処理の簡便さという観点では、カーリースに軍配が上がります。
これらの点を踏まえてどう判断するは人それぞれです。
個人的には資金繰りに困っていない限りはカーローンの方が良いのではないかと考えています。
まぁ、資金的余裕があり当面の設備投資の予定も無いのならもちろん、現金一括購入が望ましいのは言うまでもありません。
また、以下のような点も考慮する必要があるかと思います。
①メンテナンス面では、カーリースの方が楽
②月々の支払いが一定になるという点では、カーリースの方が資金繰りなどの予測を立てやすい
③改造・カスタムは基本的にはカーリースの場合はできない
④カーリースで期間満了後に車を返却するときには、予想外の清算金がかかる可能性がある
⑤カーローンの場合は残ローンを一括返済すれば売却できるが、カーリースの場合は、基本的に途中解約できない。
一日一新
よろずcafe
クスリのアオキ 元今泉店
居酒屋新幹線
編集後記
今日は午前中はお客様の月次チェック
午後は産業振興センターでよろずcafeという交流会に
夜は、事業承継研究会の予定でしたが、新規のお客様のお問い合わせ対応 などなど
いろいろな方とお話しすると色々な刺激をいただくことができます。
自分の足で、常に自分の信じた道を突き進みたいと思います。
本当にいい人たちに支えられていることを常に実感してます。