ショーケースの右上になんとウサギがぁぁ!!
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こんばんは!
フットワークの軽い、スポーツ大好き宇都宮の税理士 永井です。
今日は、相続人に認知症の方がいる場合のポイントについて
認知症といっても、範囲は広いんです
相続人の中に認知症の方がいる場合には、遺産分割、スケジュール、障害者控除の適用など注意しないといけない論点がございます。
またその認知症の方が成年被後見人なのか、被保佐人なのか、被補助人なのかによっても取り扱いが異なります。
認知症にも軽度なものから重度なものまでその症状は様々ではないかなぁと。
軽度な認知症であれば意思能力があると判断され遺産分割が有効となる可能性もあるでしょうし。
重度の認知症の場合には、単独で法律行為ができませんので家庭裁判所の許可を得て代理人を立てる必要が出てきます。
家庭裁判所に認められた代理人の方をを成年後見人といい、代理人を立てられた認知症の方のことを成年被後見人といいます。
成年被後見人とは、民法8条により、”精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者”と定められております。
成年被後見人は、”日用品の購入その他日常生活に関する行為”以外は一人でできません。
行為が制限されておりますので、民法上では制限行為能力者と言われております。
成年被後見人となった場合には、様々な行為が制限されるため成年後見人が必要となります。
なお、法定後見制度には、後見以外に保佐や補助という区分も存在します。
認知症の人がいる場合のポイント
相続人の中に認知症患者がいる場合、
その症状によって遺産分割の流れが大きく変わります。
下記の①~③のケースが想定されます。
①相続発生以前から成年被後見人だったケース
遺産分割
成年後見人が相続人の場合、
利益相反になるためその成年後見人を代理人として遺産分割協議に参加することはできません。
では、どうすれば良いのでしょう?
家庭裁判所に特別代理人選任の申立をすることになります。
成年後見人とは別の”特別代理人”というものを立てる必要があります。
つまり、裁判所が選任する特別代理人に一時的に成年被後見人を代理する権限を与えるイメージになります。
特別代理人選任手続きに添付する遺産分割協議書案では、成年被後見人の取得割合を法定相続分未満とすることは原則としてできません。
したがって、仮に成年被後見人が法定相続分以下の取得割合の方が二次相続の相続税を考慮すると相続税の節税になったとしても、任意に被後見人の取得割合を決められないといことになります。
障害者控除
相続人が成年被後見人の場合には、相続税の障害者控除の適用が可能です。
成年被後見人は特別障害者に該当し、”85歳に達するまでの年数” ✕ 20万円を相続税額から控除することができます。
もちろん、その成年被後見人が85歳を超えていたら障害者控除を適用することはできません。
相続税の申告期限
相続税の申告期限は相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヶ月となります。
成年被後見人の方は弁識能力を欠いていることから、相続の開始のあったことを知ることができません。
そうなるといつまでたっても相続税の申告期限が来ないこととなってしまいます。
実務上は、成年被後見人の後見人の方や特別代理人の方が相続開始を知った日から10ヶ月以内が相続税の申告期限となります。
②重度の認知症により意思能力がないと判断されるため、遺産分割のための成年後見人を立てたケース
重度の認知症の場合で遺産分割協議をする意思能力がないと認められる場合、
成年後見人を立てて認知症患者の代わりにその成年後見人が遺産分割協議をすることになります。
遺産分割、障害者控除、相続税の申告期限等の論点は上記①と同様となります。
③軽度の認知症で意思能力があると判断・判定されたケース
認知症と判断されたからといってすべてのケースで法定後見人が必要となるわけではなりません。
軽度の認知症の場合、
遺産分割時の状態で意思能力が認められればその本人が遺産分割協議をすることが可能となります。
意思能力に問題がなかったことを根拠付ける資料を用意しておいたほうが良いものと考えられます。
これは、後々問題にならないように遺産分割時の医師の診断書等などが該当します。
一日一新
とろろとぱんさん ウサチー(ウサギの形をしたチーズケーキ)
同じ歳の癒し系オーナーさんに、夫婦ともに癒されました。
編集後記
今日は午前中はfreee認定アドバイザーの手続きの確認とお客様の月次チェック
その後、前から気になっていた”とろろとぱん”さんに
午後は事務用品の買い出しと新規のお客様のご面談
最近は、妻に感謝の気持ちを示せていないなぁと。
まぁそういうのは鈍感なので(笑)
鈍感で片付けてはいけないのですが。。
妻に”最近私に感謝してないでしょ?”と言われてハッとしましたが。
若干プリプリざえもんでした。
そもそも相手に伝わらないと意味ないしなぁと。
支えてくれていることや、自分の夢であった開業を応援してくれているだけでも、感謝をし・伝えなけばいけないよなと思いました。
粗大ごみとして、捨てられないように頑張ります。