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今日は、現金管理の重要性について

意外と疎かにされがちですが、現金商売の方は特に重要な項目となります。

 

 

愚直に確認することが一番

 

私たち税理士の業務には、基礎となる”正確な会計帳簿”が必要不可欠となります。

現金商売の方の経営管理の基本は現金管理となります。

しかし、そこには多くの危険が潜んでいるよなと。

 

特に、飲食業や美容室では現金管理が重要視されております。

通常営業終了後に1日の売上代金及び現金残高をレジペーパーとチェックをします。

レジにはつり銭などの違いがなければ、現金残高はレジペーパーの最終残高と一致することになります。

その残高が現金出納帳等の会計帳簿に反映されます。

 

現金には、盗難・紛失・横領などのリスクが高く、預金の取引とは異なり取引記録が残りません。

よって、現金商売の方は、現金出納帳が必要となります。

 

じゃあ、どのように管理すればいいのかという疑問があるかなと思います。

現金取引と現金管理に関する実務上のプロセスは、次のようになるかと。

1:現金出納帳への日々の記帳を確認(数日分とかをため込まない方がいいです。)

2:現金残高表(いわゆる金種表)の作成を確認

3:取引の都度、または一日の終わりに現金の実査と現金出納帳のチェック

(自分以外に従業員がいる場合には、複数の人で行うルールにすることがオススメです!当事者意識も芽生えますし。)

4:役員の立替金等や役員借入金の発生原因と返済の流れの確認

5:月末の残高と月次の試算表とのチェック

 

上記の1~5が一般的な流れになるかと。

実務上を考えますと、すべて機械がやるわけではないので、釣銭間違いやレジの打ち間違えも発生します。

よって、実際の残高がレジペーパーの残高が完全に一致することは考えにくいです。

一致していることに、越したことはありませんが。

何日かは現金過不足が生じてしまいます。

(合わなければ合わないことが正しいということになるので問題ないです。)

現金過不足がない方がいいですが、生じてしまう方が一般的だなと。

(意外と現金の管理は簡単そうに見えて、難しいです。)

現金過不足が生じた時の流れは、現金残高とレジペーパー上の残高を必ず照合をして、過不足計上の会計処理を確認しましょう。

 

このようなミスが生じないようにするために、最初にルール化することが大切かなぁと。

例えば、売上代金のすべてを金融機関に預入をして、経費等は売上代金からは支払わないようするなど。

経費はなるべくカードで支払うことをオススメします。

現金はなるべく使わない方が管理もしやすいですし。

 

また、クリニックのような個人事業者の場合など、事業経費と家事費が混在するケースもあるかと考えれます。

事業経費と家事費を明確に区分し、資金の流れを履歴に残してもらうと管理がしやすくなります。。

事業経費と家事費の金庫を分けてもらい、資金の異動を月に2回、3回としてもらえれば、資金の流れが明確化できます。

 

現金管理は経営管理の基本となります。

また、企業風土が見え隠れする部分でもあります。

税理士サイドで考えると現金管理のチェックをすることが、税理士業務の入り口のように感じております。

 

 

一日一新

 

近所に新しくできたスーパー (とても安くて品質も良くてびっくり)