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こんばんは!
フットワークの軽い、スポーツ大好き宇都宮の税理士 永井です。
今日は在庫の棚卸が税務調査で問題となるということを書いていこうかと思います。
棚卸の漏れはどのように判明し、税金にどのように影響するのか。
税金にどう影響する?
税務調査で指摘され、問題となる項目に、在庫の棚卸の論点があります。
在庫が正しく計算されていないと、利益が増え、税額を増えてしまいます。
在庫の漏れはどのように判明し、それがどのように税金に影響するのでしょうか。
棚卸と利益及び税金の関係
税金は、会社の利益がベースとして計算されることになります。
税金は、利益が大きくなればその分大きくなり、利益が小さくなれば、その分小さくなります。
小売業、卸売業、製造業や建設業などは、基本的には期末に商品や材料の在庫を抱えたま期末を迎えることになります。
期末に保有している在庫は、決算上売上原価からマイナスし、経費となりません。
売上原価に当期に仕入れた仕入原価のみを含めるために、期首棚卸から当期仕入、期末棚卸の計算があります。
期首に持っていた在庫の金額に、当期に仕入れた金額を足し、その合計から期末棚卸高を差し引きます。
そうすることで当期に売った分に対応する売上原価が計算できます。
このために、在庫は正確に把握する必要があるわけです。
売上原価が大きければ、その分利益は減ることになります。
売上原価が小さければ、その分利益が増えることになります。
その売上原価は、期末の棚卸在庫が多ければ小さくなり、棚卸在庫が少なければ大きくなります。
簡単に言ってしまえば、期末に持っている在庫の金額は、仕入れていても経費にはならないということです。
事務上、在庫の計算をする際に、一部計上を忘れるというケースは多いです。
期末の在庫とすべきものの計上が漏れている場合、
その分の利益が過少となっているので、税金が少なく計算されていることになります。
税務調査で指摘されてしまうのは、そういう経緯があるからです。
じゃあ在庫の計上漏れは、どう判明するのよ?
在庫の把握といえば、倉庫で一つ一つ確認するイメージで、期末が過ぎれば正しい在庫なんか分からないでしょ?
そう思われることは多いです。
しかし、税務調査で在庫を確認する場合、実際に倉庫で計算するわけではなく、仕入の納品書や、棚卸表、売上伝票といった、書面で把握します。
書面を確認することで、在庫の計上漏れは判明するという流れになります。
たとえば、3月決算の会社である場合で考えてみましょう。
3月31日に、3つの商品を仕入れていたとしましょう。
この3つの商品は、3月31日には売れず、この期の期末棚卸高になり、当期の経費とはなりません。
しかしながら、棚卸計算上、その中の一つ(150,000円)を、期末の棚卸に載せ忘れてしまったとします。
150,000円を期末在庫に載せ忘れると、150,000円分の利益が小さくなります。
それに伴い、税金が小さく計算されたことになります。
税務調査では、この仕入の納品書、棚卸表に加え、この翌期の売上伝票を確認することで、3月末で在庫が漏れていることを把握します。
3月末に仕入れていた3つの商品のうち、150,000円分は期末在庫にない。
その場合、3月31日に売れたのかどうかを確認します。
しかし、3月末の売上伝票に、150,000円の商品に該当するものがない。
このような流れで、載せ忘れがあるのではないか?と指摘されることになります。
その裏付けとして、翌期の売上伝票を確認して、期末に仕入れていたものが、翌期に売っているのなら、期末在庫に含まれていないのは変では?という話になります。
このように、仕入の明細、在庫表、売上の明細といった、いくつかの書類の流れ、ストーリーを見て確認することで、在庫が漏れていないか確認することになります。
棚卸の漏れはインパクトが大きい
仕入、棚卸などに関する数字が税務調査で確認される場合、
金額のインパクトが大きくなるので注意が必要です。
実際は書類の数も多く、煩雑だとは考えられます。
それでも、調査時には細かく確認して、漏れを指摘してきます。
仕入と在庫表、売上などの流れを書類から読み取ります。
調査方法は調査官それぞれ差はあるでしょう。
しかし、金額が大きいものを中心に見る、期末付近で仕入れたものを見るといった方法で、何か怪しいものはないだろうか?と探してきます。
税務調査というと、交際費、個人的支出といった部分が気になるところですが。。
しかし、意外と灯台下暗しで突っ込まれるのが棚卸だったりします。
漏れの金額によっては、税額も大きくなりますし。
期末にはしっかりと棚卸は確認しておいた方が良いです!
一日一新
高砂食堂 匠ロースかつ ”肉の脂がめちゃめちゃ甘くて、御塩で食べるのがオススメ”
(友人との久々の再会)
カワチ薬品 @壬生
編集後記
今日は午前中は新規のお客様との打ち合わせと確定申告書の納品
午後は友人の永井塁君のところにお邪魔しました。(実家が高砂食堂というイイ感じの食堂なのです。)
塁もいろいろあったのですが、無事そうで本当に良かったです。
帰宅後はお客様の月次などなど
永井塁君は栃木のテレビやラジオに出ている方なのですが、
高校時代は”ながいけい”と”ながいるい”で席が前後だったのです。
その頃からの仲なのですが、何年経っても変わらず付き合える友達は貴重だなと再認識しました。
いつの間にかお互い子供の話になり、歳をとったなと。
彼の方が、私より何歩も先を行っていますが、焦らず自分は自分らしく進みたいなと。